Wotaku Night Out.

たのしいヲタク会。

演劇女子部『モード』の感想メモ【ネタバレのみ】

1960年代の終わり。
まだまだ女性の社会進出が難しい時代。
日本初の本格女性ファッション誌創刊に熱意を燃やす女編集者と、モデルとなった良家のお嬢様がいた。
アンジュルム主演でお送りする、自分らしく生きようと闘う女たちの物語。

 

さぁ始まりました。Wotaku Night Out.

今回はアンジュルム主演 演劇女子部『モード』の感想です。恐ろしいことにネタバレしかありません。ご容赦下さい。

【悲報】ワイハロヲタ、出演者全員とゼロズレ。

さて、MODEには当日券で入り、8列14番という神席を引き当ててしまいました。この席の位置を説明するための会場俯瞰図を作ったのでご覧ください。

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花道のセンターです。出演者全員とゼロズレかましました。

ファッションやモデルがメインのお話しですから、花道をランウェイにみたてて使っており、全メンバーが僕の方に向かってくるという形になってしまいました。

図内の通路A、通路Bからメンバーが登場する事もありあましたし、通路を良く使っていたので、劇中、あやちょとの距離が1m以内になる場面もありました。もちろん、その間は記憶が消し飛び、「あやちょと距離が1m以内だった」という事実だけが残りました。

さすがになんだか申し訳ない気分です。その分一生の思い出にして余生を生きていきたいと思います。

メンバーそれぞれ

  • 葛城弥生(あやちょ)
    女性の社会進出が難しい時代で、女性ファッション雑誌を創刊したいという夢を追う女性編集者の役。夢に向けて、副編集長などに黙って勝手にモデルオーディションを開催する。いつものあやちょをさらに武闘派にしたような役。あやちょがいつも言っている、「アイドルがフリフリの格好をしなきゃいけないのはおかしい!」という考え方がそのまま役になっているように感じた。

  • 細川美智子(かみこ)
    結婚を控えた良家のお嬢様役。ローマの休日を見た影響から、息苦しい生活から飛び出すために葛城が主催したオーディションに、家族や許嫁にモデルになることを隠しながら、妹の細川典子名義で参加する。この嘘から様々なトラブルが...(※オーディションの参加条件が16才以下だったため。美智子は18才という設定)
    ショートカットかみこの可愛さは異常。初舞台、初主演にもかかわらず、素人感のなさはさすがです。すごい。かみこのなんだか寂しさの混じった歌声はハマり役だった。モデルとしては身長が足りない、ということで1人だけヒールを履いて、あやちょと同じくらいの身長になっていた。

  • 山口桜(かななん)
    葛城弥生の友人で、フランス帰りのスタイリスト。オーディションの手伝い、スタイリング、モデルとしての指導などを担当。
    かななんの色気がとどまることを知らない。

  • 三田愛子(りなぷー)
    モデルオーディションに応募した1人。可愛い服がいっぱい着れるという理由でオーディションに参加。自分の事を可愛いと言いまくる。
    ユルさがいつものりなぷーだった。

  • りかこ
    モデルオーディションに応募した1人。モデルとしてのプライドが高く、超自信家。素人感が逆にウケた美智子に表紙を取られ、自信を失ってしまう。ドラゴンボールで言えば、ベジータポジション。
    現役モデルのランウェイが見られるお得感がすごい。最近、かみこにヤキモチをやいていたのはこの劇での役回りによるものだったのではないかと思う。

  • 岬かよ(かっさー)
    モデルオーディションに応募した1人。5人の弟を養っている。新聞配達などをやっていたが、お金のためにオーディションに参加。
    新人とは思えないし、12才とは思えない。最近の12才はどうなっているんだ。

  • 西園寺実(むろたん)
    細川美智子の許嫁。良家の出身で、モデルという仕事に対して否定的。人格者であり、最終的には美智子のモデル業を認める。

  • 奥山良子(あいあい)
    細川美智子の使用人。美智子の良き理解者であり、家族のような存在。
    最高のネタキャラ。劇中の笑いの大半はあいあいが絡んでいた。
  • 佐山孝太郎(タケちゃん)
    葛城の所属する出版社のカメラマン。

    葛城の企画がうまくいき、社内の男性から目の敵にされていく中、企画に関わっている唯一の男性として、もっといろんな葛藤が描かれていても良かったと思う。ここは得意の妄想で補うしかないなと思った。

全体を通しての感想

ストーリーは王道で、メンバー全員が目立てるような構成になっていた。全員ソロ曲もあった。が、その構成のために、キャラクターひとりひとりの背景・心情などの深さはあまり見られず...。というのは感じてしまった。中心をあやちょとかみこに置いておかなきゃ、尺が絶対足りない。

個人的にはタケちゃん演じる佐山が男として、女性を引き立てていく心情や周囲の目に対する感情とかはもっと見たかったなぁと思う。

とあることから、許嫁の西園寺と葛城たちが鉢合わせてしまい、美智子がモデルをやっている事をごまかす、というシーン(アンジャッシュの勘違いコント的な)のために、やたら伏線を張っていたのは力がやたら入っていて好きでした。

 

ネタバレだけ見ちゃおう〜!って方も、見ようか迷ってこの記事にたどり着いた方もぜひ見てもらいたい。純粋に笑えるから!

 

こちらからは以上です